非常に多くの VPN が軒を並べる中、日本の消費者に適したサービスかどうかを見分けるのは困難です。サービスによっては、提供される暗号化プロトコルの数やトラフィックの難読化機能を売りにしているところもあれば、ストリーミングに最速または最も優れていると主張しているところもあります。しかし、消費者がそのような事実を確認したり、それぞれの特徴を完全に理解したりするのは困難です。

そこで、日本の消費者が各 VPN のメリットとデメリットを直接比較できるよう、NordVPN と Surfshark を対照比較しました。さらに、各機能の目的と、それらが日本での日常的な VPN の使用にどのように影響するかを、具体的に解説します。

それでは早速、NordVPN と Surfshark を比べていきましょう。

ハイライト

料金と割引

NordVPN と Surfshark はそれぞれ月額 $11.95 と $12.95 で、十分にお手頃な月額プランが容易されています。しかし、両方とも複数年プランを利用すると大幅に割引されるため、長期的な保護を求めている日本のインターネットユーザーに最適です。

NordVPN

  • 日本のサーバーを含む膨大なサーバーネットワーク
  • HD ストリーミングに十分な速度
  • 海外の人気サービスのブロックを解除
  • 強力なセキュリティおよびプライバシー機能
  • 多くの高度な機能

Surfshark

  • 接続台数無制限
  • 高速かつ信頼性の高い速度と無制限の帯域幅
  • 正真正銘のノーログポリシーを備えた強力なセキュリティ
  • 優れたブロック解除能力
  • 渡航先で日本のテレビサービスにアクセスできる日本の高速サーバー

実際に、割引率が非常に高いため、年間プランに加入するなら、最もお得な 2 年間のプランをお勧めします。

NordVPN の 2 年プランの料金は $79 で、月額にすると $3.29 に相当します。Surfshark の場合、2 年プランは $59.76 で、月額にするとわずか $2.30 です。ご覧のように、月額プランと比較して大幅な割引が受けられます。

さらに、両サービス共に 30 日間の返金保証があるため、1 か月間試して満足しなければ返金を受けることができます。

NordVPN の最もお得なプラン:NordVPN の 2 年プランを選ぶと、 62% の割引が適用されます。

Surfshark の最もお得なプラン:Surfshark の 2 年契約では、 月額にして 80% 以上安く利用できます。

機能

NordVPN と Surfshark は両社とも、すべての主要プラットフォーム用のアプリと Linux システム用のコマンドラインベースのインストーラーにより、広範なプラットフォームをサポートしています。また、自動広告ブロックやマルウェアスキャン、Firefox と Chrome の拡張機能など、いくつか共通の便利なプライバシー機能もあります。これらのブラウザー拡張機能では、ブラウザーのトラフィックのみが保護され、P2P クライアントやメッセージングアプリなどのアプリケーションを匿名で使用することはできないので注意が必要です。

ただし、一方のサービスのみで提供され、もう一方では提供されていないサービスもあります。たとえば、NordVPN には、セキュリティで保護されていない Wi-Fi ネットワークを使用する際に自動的に接続する機能があります。一方、Surfshark には、VPN をバイパスできるアプリや Web サイトを指定できる、スプリットトンネリング機能(別名ホワイトリスト)があります。この機能はすべてのプラットフォームで使用できますが、NordVPN では Windows と Android デバイスでしか使用できないのが大きな違いです。

NordVPN と Surfshark の最大の違いは、接続台数制限です。NordVPN では最大 6 台の同時接続が可能で、業界平均の 5 台をわずかに上回っています。一方、SurfShark では接続台数に制限がなく、多くのデバイスを同時に保護したい場合(またはアカウントを友人や家族と共有したい場合)に非常に魅力的です。

言語の選択肢については、Nord と Surfshark の両方のアプリが日本語で利用できるので安心です。Web サイトも同様に、ホームページで日本語に切り替えることができます。

ストリーミングとブロック解除

NordVPN は、海外で最も人気のストリーミングサービスの多くのブロックを解除できることもあり、頻繁にストリーミングするユーザーに人気があります。日本にもサーバーがあるため、NHK、テレビ東京、日本テレビ、テレビ朝日、Tokyo MX など、通常海外旅行中に視聴できない様々なサービスにアクセスできます。

とはいえ、Surfshark も優れた性能を見せ、ほとんどのテストで NordVPN と同様の結果を出しました。Surfshark はいくつかの主要なプラットフォーム(日本のテレビプラットフォーム、米国版 Netflix、BBC iPlayer、Hulu、Disney+、Prime Video、HBO Max など)のブロックを解除できたものの、NordVPN では解除できた ABC のジオブロックは解除できません。また、NordVPNは Surfshark でアクセスできなかった DAZN にもアクセスできました。

両方とも Netflix にはしっかりと対応しており、どのサーバーを使用してもサービスのブロックを解除できますが、特定のライブラリのブロックを解除できない場合は米国版にリダイレクトされます。

中国

中国には世界でも最も広範なインターネット制限があり、ほとんどの VPN が完全にブロックされているにもかかわらず、これらの VPN は適切に構成すればどちらも中国で使用できます。

Surfshark の場合、中国において匿名でインターネットを利用するには、NoBorders 機能をオンにするだけです(設定 > 詳細設定 > NoBorders)。NordVPN でも同様のプロセスになりますが、アプリで特殊な難読化サーバーを使用するよう指定(設定 > 詳細設定 > 難読化サーバー)し、メイン画面で該当するサーバーを選択する必要があります。

グレートファイアウォールでは現在 NordVPN と Surfshark の Web サイトへのアクセスがブロックされているため、中国に到着する前に希望のサービスにサインアップしてインストールする必要があります。

セットアップとインターフェース

これらの VPN にはどちらも使いやすいデスクトップアプリがあります。NordVPN のアプリでは、リストとマップからサーバーの場所を選べ、メインページから直接専用のサーバー(トレントやプライバシー強化用など)に接続できます。設定は別のページで変更でき、詳細設定は別に分かれているため、誤って変えてはいけない設定を変更しないようになっています。

一方、Surfshark のデスクトップアプリは、「シンプルイズベスト」のアプローチを取っています。メイン画面にはシンプルなクイック接続ボタン(最速の P2P サーバーを自動的に選択するオプション付き)があり、最近使用したいくつかのサーバーにすばやくアクセスできます。Surfshark のインターフェースの唯一の問題は、設定が 3 つのタブに分かれていて、そのうちの 1 つにはさらに 2 つのサブメニューがあることです。これは大きな問題ではありませんが、特定の設定を見つけるのが少し困難になります。

NordVPN のモバイルアプリでもデスクトップ版のマップベースのレイアウトはそのままですが、サイドバーがなくなり、クイックコネクトボタンと最近のサーバーが正面中央に配置されています。下にスクロールすると、利用可能な国と専門サーバーの完全なリストが表示されます。キルスイッチ(Android 版)や難読化サーバーを使用する機能など、一部の機能は利用できませんが、自動 Wi-Fi 保護と広告ブロックはモバイル版でも使用できます。

Surfshark のモバイルアプリはデスクトップ版とほぼ変わりませんが、サイドバーが画面下に配置されています。さらに重要なのは、ほとんどのセキュリティ機能がモバイル版でも利用でき、ものによっては拡張されていることです。たとえば、Android アプリではモバイル Wi-Fi でデータを節約するために小さなパケットを送信でき、Surfshark のキルスイッチと OS に組み込まれているキルスイッチのどちらを使うか選べます。

サーバーとパフォーマンス

この分野では差が明確で、NordVPN のほうがはるかに大規模なネットワークを展開しています(執筆時点でそれぞれ 5,580 台と 3,200 台)。とはいえ、Surfshark もこの 1 年間でネットワークの規模をほぼ倍に拡大し、現在ではサーバーが配置されている国の数で勝っています。

これにより実際にどのような影響があるかというと、基本的に NordVPN のユーザーはより多くのサーバーに分散されているため、ネットワークへの負担が軽減されます。そのため低レイテンシの高速接続が実現される可能性が高くなり、中断することなくブラウジングやストリーミングが可能になります。

SurfShark の速度も非常に優れていますが、理論的には特定のサーバーでピーク時に問題が発生する可能性が高くなります。とはいえ、両社共に現在 WireGuard 接続を提供しているため(NordVPN の NordLynx プロトコルは WireGuard のフォークです)、両方ともほとんどの競合他社よりも高い速度を発揮します。

もちろん、両社とも高速接続を可能にし、海外からの日本の地域限定サービスを利用できるよう、日本に複数のサーバーが配置されています。これらのサーバーはどちらのサービスを選んでも、日本のゲームサーバーでプレイしたり、HD でストリーミングしたりするのに十分な速度を提供します。

以下に、これらの VPN のサーバーがあるすべての国のリストをまとめました。

NordVPN はアゼルバイジャン、コロンビア、パラグアイ、ナイジェリア、ロシアを除き、SurfShark のサーバーがあるすべての国にサーバーがあります。NordVPN は以前ロシアにサーバーを設置していましたが、VPN が政府にサーバーへのアクセスを提供することを義務付ける法案が可決された際に、ロシアのサーバーを廃止しました。

ロシアにサーバーを置くことによるセキュリティ上の影響について Surfshark カスタマーサポートに直接問い合わせたところ、サポート担当者は、Surfshark のサーバーはログを保存しないよう構成されているため、政府に渡る情報がなく、リスクはないとのことでした。

日本には、東京に NordVPN のサーバーが 80 台以上あります。残念ながら、Surfshark は日本のサーバーの数を公表していないため、直接比較することができません。限られた情報を基に言えるのは、日本の IP アドレスにアクセスしたいなら、NordVPN が非常にしっかりと対応しているということです。

セキュリティ

どちらのサービスでも OpenVPN と IKEv2 プロトコルを使用して接続できますが、SurfShark は Shadowsocks(オープンソースプロキシ)に加え、業界で最近主流になった WireGuard もサポートしています。この機能は監査が容易で、長距離接続で高速性を発揮することで知られています。NordVPN の独自のプロトコルである NordLynx も WireGuard がベースとなっており、「リーンアーキテクチャ」を売りにしています。

どちらもほぼ解読不可能な AES 256 ビット 暗号化を使用し、基本的に秘密鍵を使用してトラフィックをスクランブルするため、傍受されてもデータの意味を知ることはできません。NordVPN では 4096 ビットの RSA キーを使用して、デバイスが VPN とプライベートに通信できるようになっています。一方、Surfshark で使用されている 2048 ビットの RSA キーも安全ではあるものの、若干安全性が低くなります。

NordVPN と Surfshark は、いずれもすべてのプラットフォームでキルスイッチを提供しています。キルスイッチは、接続が突然切断された場合にすべてのデータ転送を停止し、保護なしでブラウジングできないようにします。さらに、どちらの VPN もプライベート DNS サーバーを使用しているため、第三者からインターネットトラフィックにアクセスされることは一切ありません。

さらに、それぞれ独自のクローキングテクノロジーを使用し、VPN のブロックや全国規模のインターネットの制限を回避しています。NordVPN は Obfsproxy を使用してトラフィックを再形成し、VPN を使用している兆候を隠します。一方、Surfshark には NoBorders という独自のソフトウェアがあり、おそらく同様の手法が採用されていると思われます。

構成

両方の VPN で共有アドレス割り当てが使用されています。つまり、特定のサーバーに接続しているすべてのユーザーが 1 つの IP アドレスを共有します。この場合、多数のユーザーが同時に異なるサイトにアクセスするため、誰が何をしているか知ることがほぼ不可能になります。NordVPN では毎月追加料金を支払うと、専用 IP アドレス(つまり自分だけがアクセスできるサーバー)が利用できます。残念ながら、Surfshark にはこのようなサービスはありません。

どちらのサービスも DDoS 対策専用のサーバーを提供していませんが、VPN を利用すれば DDoS 攻撃から保護されます。ほとんどの VPN には、攻撃が検出された場合にサーバーの IP アドレスを切り替える自動システムが採用されています。さらに、影響がユーザーのホームルーターだけではなくサーバーネットワーク全体に分散されるため、ほとんどの小中規模の攻撃は吸収され、パフォーマンスに実質的な影響はありません。

プライバシー

NordVPN と Surfshark はそれぞれパナマと英国領バージン諸島を拠点としています。これらの国にはデータの保持を義務付ける法律がないため、VPN の運用に理想的な場所となります。

NordVPN はログを一切保持しません。Surfshark は、サービスの使用頻度やアプリがクラッシュしたかなど、限られた情報を保持しますが、これを使用してユーザーを特定することはできません。そのため、どちらのサービスを使用しても、ほぼ完全にオンラインでの匿名性が確保されます。さらにプライバシーを強化したい場合は、使い捨てのメールアドレスを使ってサインアップし、暗号通貨で支払うこともできます。

ゲームにおける NordVPN と Surfshark の比較

NordVPN と Surfshark はどちらも Windows、MacOS、Android、iOS 用のアプリがあり、日本国内でも海外への出張中でも簡単にゲームを楽しめます。

PlayStation や Xbox などのゲーム機でゲームをしたいユーザーは、Ethernet 経由で PC や Mac で VPN 接続を共有するか、コンピューターを VPN 対応仮想ルーターとして設定する方法があります。

さらに、Surfshark と NordVPN はどちらもルーターとの互換性があります。つまり、VPN 対応ルーターで VPN 接続を設定し(どちらのプロバイダーも様々なメーカーやモデルのガイドが用意されています)、ゲーム機を Wi-Fi に接続することで、VPN で保護できます。これにより、ゲーム機自体を VPN に接続する必要がなくなります。

また、どちらも追加料金なしでスマート DNS サービスを提供しています。この方法で位置情報をスプーフィングするようゲーム機を設定することもでき、外国のゲームサーバーにアクセスするもう一つの手段となります。スマート DNS 接続では、完全に暗号化された VPN トンネルほどのプライバシーのメリットが受けられないのでご注意ください。

おそらくこの 2 つの VPN のゲームにおける唯一の大きな違いは、NordVPN の方が若干高速であることでしょう。とはいえ、どちらも非常に高速で、Wireguard 接続を提供しています(NordLynx は Wireguard のフォークです)。そのため、オンラインゲームに使用する場合、どちらの VPN を使ってもほとんど差はありません。

安全にトレントを行ううえでの NordVPN と Surfshark の比較

NordVPN と Surfshark はどちらもネットワーク全体でトレントが可能で、P2P 接続用に最適化されたサーバーがあります。さらに、いずれも堅牢な AES 暗号化と安全性の高い VPN トンネルを提供するため、プライベートかつ安全にトレントが行えます。

どちらのサービスの VPN トンネルも、トレントの際の ISP によるアクティビティの追跡を防止します。また、他のユーザーによる自宅の IP の検出も防ぐため、悪質なユーザーに接続しても(開いているポートをスキャンされるなど)問題になりません。

NordVPN では SOCKS5 プロキシも使用でき、トレントユーザーによっては自分のトレントクライアント内で SOCKS5 プロキシを使いたいという方もいるので、若干有利になります。Surfshark ではこの機能は使用できません。

NordVPN も Surfshark もポート転送を提供していないため、この機能が重要な場合は他のプロバイダーを検討する必要があります。とはいえ、どちらも Mac や Windows マシンで頻繁にトレントするのに優れた速度とセキュリティを提供します。

カスタマーサービス

NordVPN と SurfbShark はカスタマーサポートを重視しているのが明確に伝わってきます。問い合わせは簡単で、どちらとも検索可能で広範なナレッジベースを提供しているため、一般的な問題はほとんど自分で解決できます。NordVPN にはビデオチュートリアルが掲載されている YouTube チャンネルもあります。

どちらもライブチャットで年中無休 24 時間サポートを提供していますが、NordVPN は社内にサポートチームがあり、Surfshark はアウトソーシングしています。どちらのチームも迅速(通常数秒以内)に対応してくれるので、サポートが必要な場合はライブチャットが最も簡単な方法でしょう。

ただし、ユーザーがライブチャットにアクセスできない場合もあります(中国にいる場合など)。そのような状況を踏まえて、両方のサービスに 3 件の質問をメールで送りました。以下に、平均返答時間と質問の答えが得られたかを示します。

これらのサービスの平均返答時間にさほど差はありませんでした。返信内容はわかりやすく、両社共に中国で使用できるようアプリを構成するためのステップバイステップのガイドが提供されました。何らかの理由でライブチャットが利用できない場合は、メールサポートも有効な選択肢となります。

最後に、NordVPN と Surfshark はどちらも日本語で対応できるサポート担当者がいないため、ご注意ください。ただし、Google 翻訳がサポートプラットフォームに取り入れられていて、担当者がどのような問題でも効果的にコミュニケーションを取れるようになっています。

判定: NordVPN

Apps Available:

  • PC
  • Mac
  • IOS
  • Android
  • Linux
  • Background
  • FireTV

ウェブサイト: www.NordVPN.com

Money-back guarantee: 30 DAYS

今回は非常に優れた VPN 2 社による接戦となりました。Surfshark は高速で、強力なセキュリティおよびプライバシー機能を提供しています。接続台数に制限がなく、中国で使え、これだけですでに多くの競合他社を上回っています。非常に手頃な料金で、最も人気のあるストリーミングプラットフォームのブロックを解除できることを考えると、日常的に使うのに優れた VPN であることは明らかです。

しかし、当社では、日本のコンピュータユーザーにとって、全般的に NordVPN のほうが優れた選択肢であると考えています。膨大なサーバーネットワークとブロック解除能力は他に類がなく、どこからでも好きなコンテンツにアクセスできます。また、ユーザーのセキュリティとプライバシーを非常に重視しています。さらに、専用 IP アドレスを取得したり、ネットワーク上で他のユーザーから自分のデバイスを隠したり、カスタム DNS サーバーを使用したりできるため、パワーユーザーにも適しています。

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最も最近のテストでは、平均ダウンロード速度が Surfshark の 324 Mbps に対し 369 Mbps と、NordVPN がわずかに速い結果となりました。誤解を招かないよう付け加えると、どちらも特に高速な VPN で、ほとんどのユーザーはパフォーマンスの違いをあまり感じないことでしょう。

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